2018年4月28日土曜日

実現とは、何か。


先日、FBF.の松尾 一廣さんのウォールで「自己実現」のポストを読んで、「実現」ということをボンヤリ考えながら、2008年の4月の読書日記を見ると、『現成公案』道元著・全訳註:増谷文雄を読んでいた。ここで、述べていることは、仏教用語の「不生不滅」ということなのだけれども。「実現」ということが、現在生きて有ることの実現については、若く多感な時は、現在ということが重要になるのだが、職場をリタイアした私は時々死後のことを考えるようになっているので、死後を含めた現在の現実を考えるようになった。

『現成公案』増谷文雄訳。28.29P.
 薪は灰となる。だが、灰はもう一度もとに戻って薪とはなれぬ。それなのに、灰はのち、薪はさきと見るべきではなかろう。知るが良い。薪は薪として先があり後がある。前後はあるけれども、その前後は断ち切れている。灰もまた灰としてあり、後があり、先がある。だが、かの薪は灰となったのち、もう一度薪とはならない。
 それとおなじく、人は死せるのち、もう一度生きることはできぬ。だからして、生が死になるといわないのが、仏法のさだまれる習いである。このゆえに不生(ふしょう)という。死が生にならないとするのも、仏の説法のさだまれる説き方である。このゆえに不滅という。
 生は一時のありようであり、死もまた一時のありようである。たとえば、冬と春とのごとくである。冬が春となることも思わず、春が夏となるともいわないのである。

それで、ウォールのコメントに「self-realisation」という言葉が使われていて、もやもやしていたものが明るくなったという気持ちでいる。

2018年4月25日水曜日

びーぐる39号。















季刊誌「びーぐる 詩の海へ」第39号。
113P.で詩論時評担当の宗近真一郎さんが拙詩集『僕らの、「罪と/秘密」の金属でできた本』を取り挙げてくださいました。詩論担当が取り挙げてくださることが何とも感慨深い出来事です。詩集で届けたかった言葉が届いていることが、とても嬉しく、有り難く思いました。序詩は手紙と日記が混じっているとは、その通り。いちばんは、(ポーランドの悲しみ)を訴えたかった。9.では新しいエネルギー革命について述べた。その前に世界は焼け野原になる。そうしなければ悪は滅びない。途中に入れた行分けは、あまりにも酷い現実への慰めの恋愛詩である。それらも含めて、母国語で書く現代詩を問うことは、國を問うことと同じ位置にある。言葉が届くことは、気持ちが晴れることです。強雨の夜が明けて、注文した雑誌が届きました。嬉しく読みました。ありがとうございました。

2018年4月24日火曜日

Lave for Pansy (3)



2018.4.6以降2018/04/24までの作品をポストしています。
2019/2のフラワーアート個展で、お目にかかれますように。
大輪の花、Pansy Picasso 株を素材として育てています。
ドライフラワーと押し花の両方を用いて制作しています。
机上に置くと”春の妖精が”が微笑んでくれます。









作品素材は、朝摘みして一旦ボールに水を張って浮かべて生の花の状態で記念撮影します。記録として、これらの花でLove for Pansy(3)の制作をしました、と残しておきます。使用した花はもっと多いのですが貼って置くと後の参考になります。




タンポポの種子が庭に舞ってきて、発芽して、鉢の中に毎年大きな株となって咲きます。
鉢植えなので、観賞用タンポポは茎が伸びてたくさん咲きます、そして何処かへ舞っていきます。
いろいろな話をしてくれます。((だんだん、纏まっていくので、もう少し待っていてもらっていいですか。と、私は私のなかの(小さい人)のお願いごとを聞いている。大丈夫ですよ。まだまだゆっくり思う存分やってください。タンポポの鉢の中に薔薇の芽が出てきた。(待っていて良かったよ)蔭のなかにそれは在る。))





さて、タンポポの鉢の中で発芽した野薔薇の芽。
とても楽しみです。どうやって来てくれたの?
タンポポ自体がこの鉢の中ともう1つの鉢で育つこと3年、大きな株になりました。種子は何処かへ飛んで行って、咲いてくれていると思うと嬉しいです。鉢の中に舞い降りた種子は賢かった。雑草と一緒に引き抜かれることがなかったから。





今年初めて野薔薇の種子が発芽しました。小鳥が食べた種。あるいは、フラワーアートで使用した薔薇の種子が零れたとしか考えられない。





園芸種の菫、3種類がたくさん咲き出しました。
可愛いですね。すみれ色、濃いオレンジと濃紫、薄青紫とレモンイエロー。こんな微妙な色合いで、咲くということが、自然の意思。改良種であっても自然の意思があって咲く。




すみれいろの菫




種子から草花を育てる、ということが花と緑の暮らしの目標で有り、ナチュラルライフスタイルのアイデンティティーです。スカシユリが発芽しました。ムカゴから育てて2016年から1本咲いて、小さな葉が出ていましたが、今年は大きな株になったので、たぶん全部咲くのではないかと想います。




2017年秋に発芽した実生のビオラ。霜で枯れたあと、また復活して4月始めから咲き始めています。プランターで3種類のビオラが咲いています。もう少し咲き始めたら、フラワーアート創作の素材になります。種子も落下する準備に入るでしょう。

①茎が伸張していくタイプのビオラパピリオナケアは、秋まで咲きます。翌年の発芽は、1月頃、花は3月下旬から咲き始めます。株が増えて咲くのは、4月。
②夏は休んで、秋冬も咲くビオラブルー、花は多少大きめですが、パンジーではありません。


ビオラパピリオナケア。




気温が上昇しているので、花の生長が早く、押し花の完成も早いです。
Pansy  deep blue. Pansy  Picasso brooch yellow.  Primula  Julian.





野の菫。枯れ草の中で、咲いています。
茎が長くて、ドライフラワーに向いています。
作品のなかで、使用しています。















午前中に花を摘んで、押し花にします。




1.ビオラペールブルーの押し花が綺麗に完成したのでペールブルーを核にしたデザイン。
2.Picasso brooch yellow.  がとても綺麗に完成したので、素材を生かしたデザイン。3.園芸種のビオラ3種類による2列の行進と、組み合わせ。



















Pansy  lemon yellow  とPansy  Picasso とViola の組み合わせ。
























2018年4月20日金曜日

有働薫訳・『イギリス風の朝』について


『イギリス風の(マチネ)』ジャン=ミシェル・モルポワ著|有働薫訳|思潮社

本文の始めに「三十五年後に・・・『イギリス風の(マチネ)』日本語版のための序文」があります。
ここで述べられている短い文章は、日本語での抒情詩のためにもとても参考になります。この本はとても美しい編集です。そのことを著者は「有働薫さんのゆきとどいた誠実さ」と言っています。後半に付録として「リリシズムについてのもう少しの復習」があります。141P.にリリシズムとは、「ギリシャ語では興奮、ラテン語では情熱、ロマン主義では霊感、シュルレアリスムでは抗議、フランシス・ポンジュにおいては表現」と。訳注の次に、ミッシェル・コローのモルポワ論「不確かさのなかで正確に話す」があります。「それでもなお詩をの要請に忠実であることに逆らい、あるいはそれを凌駕する」は、この部分だけでもとても興味深く思います。そして「彼は言葉をあまりにも愛しすぎていて、音節の区切りを尊重しないことができないのだ」は魅力的です。最後に訳者ノートがあります。それに拠ると、ミッシェル・コローのモルポワ論は、200211月号「現代詩手帖」に掲載の論考であるとのこと。ここで、有働さんが「(・・・)詩句と散文などの対立を融合する逆接的な二元性、現代では詩がもはや不可能だとする評価を受け入れながらの逆転的あるいは総合的な叙情性の主張に対して沈着な好意ある評価を下して、」という部分にも納得した。


Love for Viola.

ビオラソロリア
















2,017年の種子からのビオラが咲き始めました。
3月の花が咲き終わって落下したseedが、昨年8月に発芽して、秋から咲き始め、2月の零下13度の寒気で一旦凍み枯れて、3月にもう一度枯れた茎から新しい芽が出て、ようやく花が咲き始めました。よく咲いてくれました。ありがとう。花が咲いて、種が零れて、再び咲くという花の一生の繰り返しが、花壇で始まるようになって嬉しいです。職業を持って、ただただ労働していたころの夢であった、「花と緑のくらし」が、ようやく少しずつ実を結んできました。

これは、1月のビオラです。
雪の下でも咲いたのですが、種をつけているものもあります。
2月の寒さで全部枯れてしまいましたが、苗の上から保温シートを掛けて3月下旬までに復活しました。










ビオラペールブルー。
1株だけ発芽して、きょう1本だけ咲きました。感激の1本。
赤い花は、プリムラジュリアン。宿根草の花で三年目です。2月の寒さで凍死しましたが、1輪だけ咲きました。小さな株を大切に育てたいです。

ビオラブルー。
パンジーみたいな咲き方ですが、花が小さいのでビオラと分類しておきます。
1月まで咲いていたのですが、2月の寒さで凍死。やっと持ち直して咲き始めました。








ビオラホワイト。
白菫はどこから来てくれたのか、今年初めて咲きました。園芸店の「苗」の土に零れていたseed.ということです。たまに、奇跡がおきます。










茎が長く立ち上がっていく種類のビオラ。
ビオラパピリオナケア。
長く咲いて咲いてくれます。


ビオラパピリオナケア。


seedが零れた庭のいたる処に咲き始めたビオラソロリア


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こちらは、2,018年の苗からの園芸種のビオラです。
とても元気で、株が増えていきます。2種類あります。










2017年11月のミックスベジタブルの取り残しが冬を越して発芽しました。
2本だけですが、アブラナ系の花が咲き始めています。
シャクシナ(雪白体菜)だと思います。種取りをするつもりですが、どうでしょうね。



鉢植えタンポポです。どこにでも咲いているとは思いますが、庭に飛んできて咲いたので、鉢植えにして、草抜きしないようにしています。月の光の子どもですね。緑の蕾のときは、こんな感じで、黄色の花びらになるのですよ。





今年は枝を短く切ってしまったので、垂れることのないユキヤナギ。
実家に咲いていた小さな株を移植して10年を過ぎました。可愛く咲いて、母のように見守っているユキヤナギ。