1 (Margarita)は、私達の大切な娘の二番目の名前だったから、夏の庭は、マーガレットでいっぱいだった。夏の白い光がやって来たから。私たちはもう一度、来た道を引き返したのだ。
2 小さな幸福は、いつも小さく笑いながらやってくる。 来たことを知らせるために、 薄い羽という名の光を置き忘れていく。
3 その儚いもの同士のけなげな輝きを。美とは、私達が愛するところのもの自体ではないのか。友情とは激情ではないのか。美をもってただ一つの答えとなすような、常に繰り返される問いかけではないのか(ジュルジュ・バタイユ)。
4 この愛は深くて、夜が開けても、涙がとまらない。小さき花の小さき瑠璃色の花を守っているのは、あなたであり、わたしであり、心の庭の花はいつだって、寄り添って香るものだから。
5 (セージ、ラベンダーが寄り添って咲いています。水引草、ツユクサ、その下に紫色のビオラ。
小さき瑠璃色の花たち。
6 このセージは、M・Yさんが贈ってくださって、考えれば考えるほど偶然という時間の奇跡に感動する。twitterで偶然に出会いました。20年前、1冊の本を読んでハーブ園を作ろうと思った。その先生のセージがいま、ここに在るなんて、夢でもなくて、現実なのです。
7 「美というものは、本来、何かを欠いたものです。完全な合理主義からは、美はおろかドラマも生まれてはきません。」
8 育つこと。育てること。成長すること、成るように、有るように、存在すること。
9 在ることの重さは「光」のように眩しい。シロツメクサのなかのアカツメクサ。
10 いつだって、言葉は、大好きな薔薇のブーケのようにリボンで結んで、あなたに贈り届けたい。人を尊重し、言葉を愛し、喜びと苦しみを分かつ、大切なあなたに。七月の薔薇をあなたに。
11 また、あなたに逢えたね。七月の薔薇。レースの手袋をして朝の薔薇を摘む。レースの手袋、レースの手袋。どこにこのフレーズがあったか、その香しい胸のうちに。急いでいた。だから、入れ忘れてしまった。封筒、取り返したい。ローズピローを贈りたかったのに。でもそれは、眠りの国の妖精のもので、胸に抱いている言葉なんだ。蜜蜂の恋人への贈り物だから。花びらの重なりの中で眠れるように。
12 空が灰色の日は、チガヤの草むらのなかをどこまでも歩いて歩いて、ただ歩いていたかった。
13 蝶を追いかけて行くと ミドリのクローバーのなかに立っていた。薄紫の螺旋階段。 幼い人を放って。遊ばせてあげる。ここに咲いている間はいつでもおいで。覚えていてくれればこの次はあなたの胸の上で咲くから。 きっと。
14 心の中のブルーを溶かそうとしたのに、またブルーに出会ってしまった。 星のような瞬きで、見つめ返すので、眼を閉じて通り過ぎたよ。 心のなかにまた新しいブルーが降り積もってしまうから。
15 こんなに、たくさんのブルーに変身して、あなたは私の心に返信してくれたね。苦しさが、明るさに変身するように。星の煌きのブルーへ。
16 クローバーの丘を。追い駆けて行く。 来てくれたね!わたしもあなたも シロツメクサが大好きだから!ミドリの光を通って、ミドリの陰のなかに来てくれた。
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