2017年2月5日日曜日

暁のそらから、紅薔薇が降ってくる。

暁のそらから|小島きみ子





                  暁のそらから、ほら、紅薔薇が降ってくる。
あれは小鳥。
はげしいユニゾンの囀り。
牛乳配達の少年よりもはやい朝の、
紅薔薇の茂みの、はばたき。
すずやかなかぜのこえみちて。
小鳥の羽に集まる薔薇いろのひかり。
暁の門を飛び越えて。
どこへ。
((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((
((((((((この世界の暁のことは紅薔薇だけが知っている)))))))))
)))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))
べつの小鳥だね。
えいえんのひかり、さし招き。
ほら、……また。
あの茂みで、あたらしい命が生まれる













ひとは愛する対象をいたるところに見出し、
いたるところにそれと類似したものを見つける。
愛が大きければ大きいほど、
この類似のものの世界もいっそう広大で多様になる。
わたしの恋人は宇宙の短縮であり、
宇宙はわたしの恋人の延長である。
(ノヴァーリス『信仰と愛』)



(森/Cedar Roseの輝き) 木箱

自然派の森の暮らし。
風が強い日は、
木の実を拾いに出かけます。
豊かさと
怖れを
同時に知ること。
きみの目からぼくの目に太陽の葉が落ちる 




























夢の敷居のうえにそれぞれの葉のしたにひとりの縊死者がいる









きみの夢からぼくの夢へ言葉はみじかく 











きみの春のひだに沿って
 






木は樹脂の涙をながし 








葉のてのひらのなかに



ぼくはきみの生の線をよみとる

トリスタン・ツァラ


















ドイツトウヒの高木
自然は豊かで優しい。
自然そのものは、
野生のエネルギーがありすぎて怖れを抱きます。





                                              (森/Cedar Roseの輝き_1)


















(連作 エデンの東)








      
 (森/Cedar Roseの輝き_2)






        
 (森/Cedar Roseの輝き_3)










室内では、植物を越冬させます。


















(森の輝き)




凍える湖







                  森の魔法使いになりたいと思う
                                       (マツボックリのグラデーション)














                                          木の実と黄薔薇。ゴギョウ。
(春のリース)



             




          (森/Cedar Roseの輝き_4)




人間も自然の一部
自然や人間への愛に感謝するのは、


(怖れ)を知ることだと思う。


       (森/Cedar Roseの輝き_5)





       (森/Cedar Roseの輝き_6)   Cedar Rose壁掛け








              Cedar Roseオブジェ














       (森/Cedar Roseの輝き_7) 額装





(花のスケルトン)



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