2014年5月10日土曜日

五月の詩の雑誌



5月9日までに届いた詩誌の紹介をします。九冊届いておりますので、セレクトさせていただいて、三誌の紹介をしました。「きょうは詩人」27。「ココア共和国 」vol15.。詩篇八例(及川俊哉+高塚謙太郎+松本秀文+山田亮太)。













①ぱぴるすno.107
②回遊第50集
③きょうは詩人27
④ココア共和国 vol15.
⑤詩遊 no,42
⑥ル・ピュールno18.
⑦ネビューラ第36号
⑧カラ16
⑨詩篇八例(及川俊哉+高塚謙太郎+松本秀文+山田亮太)


5月は、前半に祝日休日があり、多忙な勤務となりました。つまり、5日間で仕上げる仕事を3日間で仕上げるということなのです。休日というのは、多忙な勤務との前触れを凌ぐ作業ですね。
さて。前半の詩誌、どれもすばらしい内容です。
セレクトして述べさせていただきます。

③「きょうは詩人」27. いつも楽しみです。長嶋南子さん、万亀佳子さん、小柳玲子さんの等のすこし先輩の女性たちの雑誌です。万亀佳子さんに送っていただいています。長嶋南子さんの「大風が吹き荒れた日」、小柳玲子さんの「ロンゴ坂下駅」、万亀佳子さんの「仏師」をおもしろく読みました。それは、この現実を越えて別の現実に接触している身体の姿が描かれているからです。


④「ココア共和国 」vol15.。ピンクの子ども象さんのこぐ自転車にお猿がつかまって、お出かけする表紙画が可愛くてほのぼのしたところから入ります。しかしながら、前書きを読むと、「なるほどー、ウーンそうかー」とうならされます。三上寛さん、PANTAさんの詩篇は、おもしろかった。企画として、「当時の詩と最新の詩」を秋さんが依頼したことによるものですが、「ふざけるんじゃねえよ(1972)」、そして最新の「暗転」のなかでの「いまあなたを演じてる/そして自分の背中を見てる」、よかった。


⑨詩篇八例(及川俊哉+高塚謙太郎+松本秀文+山田亮太)。
高塚謙太郎の「はつげん」が好きだなと思う。
「はつげん」とは、発現、発言、くらいは誰でも考えるだろう。1行目の「鳥になりたいといっていたものだから」は、となりの女の「発言」かもしれず、その女は「もうとうに飛びたってたって/ほらあの山の端のくろいてんてんですよ」というこの世界は好きだ。発言したことが発現されて、それらは順に「はつげんはなった」。けれども「はつげんだなんてやめたがいい」と思ってはいる。それなのに。発現した鳥になった女。「くろいてんてん」に「女」という名前を与えるというのだ。なんだか、黄昏時の山の端が夕陽で染まる、その辺りを飛んでいく鳥。それが、「女」であれば、発言の発現は、黄昏時の一瞬の「恋心」であるかもしれない。










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