そよぐ日。
いつ。
どこから。
やってきたのか。
花とわたし。
高原のスミレが
スミレスミレと歌いだす。
菫色のスミレ。
ブルーの小さな花。
「すみれすみれ」と人の名のように呼んでみる。
ちいさなスミレ色がこちろを振り返る。
眠っている夜明けの菫。
陽射しが輝き出した朝。
咲き零れるパンジー。
パンジー。
ビオラ。
スミレ。
すみれ色。
パンジーが、
ポプリになっていく。
5~6個あります。
スミレ・ジャスミン・ビオラ・パンジーのポプリ。
パンジー。
ビオラ。
スミレスミレ。
遠くにいる薔薇が眼を覚ます。
もっと、遠くにいる薔薇。
薔薇の香りが朝の時間を呼び覚ます。
ショップで購入したシクラメンが咲き終わると、庭のモミジの木の下で夏と秋を過ごして、初冬に家のなかに取り込んでいた「シクラメン」。先月から咲き出して、花芽のすべてが開花しました。色も美しくて、大きな花びらで、美しい色です。シクラメンの妖精が来てくれたと喜んでいます。3,4年このような状態で咲いてくれています。「やあ、忘れずにきてくれてありがとう」そう思います。
咲き始めのころ。
そして。
まっすぐに立ちました。
まだ。
花は小さい。
花びらが重くなってきたので。
乱雑に茎を広げます。
野生の自由さ。
いろいろな気づかない表情を観察します。
花びらの向きによっては、羽のように見えます。
この美しいピンクは、どこからどのような意志で決定されたのでしょうか。
ゆるやかなプリーツです。
いつ。
どこから。
やってきたのか。
まぶしい花の光になって。
羽衣の裾のよう。
左を向くので、見ています。
上を向くとこんな感じです。
もうじき、みんな。
やってきたところへと。
帰っていくのです。
回帰する、命。
2014年5月4日(日曜日)。
このブログを纏めている最中に詩友の平井弘之氏の訃報が届きました。
エウメニデス第三期45号へ参加予定の詩人でした。
原稿締切が4月30日でしたから、「入院中で書けませんが、次号で参加します」
という内容の電話をくださったのは4月27日の日曜日でした。
会ってお話しましょう。いつか、きっとかならず。
いつか、きっと必ず。
帰っていく命の場所で、お会いしましょう。
そして、詩の話をいっぱいしましょう。
平井さん。
さようなら。
合掌。
五月の若葉がそよぐ日に、
若葉のなかへ帰っていった人がいた。
(Sanft wie du lebhst du hast vollendet. 君が生きている、そのようにやさしく、君はことを終えた(稲垣足穂))
いつ。
どこから。
やってきたのか。
まぶしい花の光になって。
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