2014年8月16日土曜日

豊穣の夏『Dying Summer(惜夏)』

 2014年8月13日から始ったお盆休みも今日で終わりです。デジカメの調子が非情に悪くて、新しい写真をアップできなかったのですが、瞬間的にPC.と接続できた写真で構成しました。「花のある暮らし」です。夏の休暇中には、普段は読めない「全集」に取り組んだり、下書の文章を構成してエッセイを纏めたり、新作の詩篇に取り組んだり、充実した時間を過ごせるときです。

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 夏は、ヨーロッパでは豊穣の時節。日本でもたくさんの樹木や草が繁茂して、発芽した種子は花を咲かせて、秋には収穫となります。
わたしの第一詩集『Dying summer』は、幾たびかのかの夏を過ぎて、豊穣のときを迎えた今年の夏。その夏を惜しむという感情を表現しました。絶版ですがサイト内では全篇をお読みいただけます。2001年発行。長野県詩人賞。中日詩賞新人賞。山室静・佐久文化賞を受賞しました。


                 
小島きみ子 第1詩集『Dying Summer』より。

六月のまなざし
(1)みどりの手
 
六月の
トウカエデの並木を行くと
みどりの手がわたしを連れて行く
彼女たちの葉叢のなかへ
わたしに触れる指は最初、彼女たちだった
そして
わたしの指に触れる唇は、彼らになった
無邪気にたわむれていたかと思うと
はげしい息を、肩にふきかけてくる
いくつも、いくつもの唇
鉄琴の音がひびくようにつづく唇のあと
ああ、なんてかわいいひとたち
見て
爪がみどりいろになっている
指からみどりの滴がたれて・・・・・
わたしは食べられたのか
わたしが食べてしまったのか
わたしが見えないので
わたしはわたしの影を探す
わたしの(かたち)を知りたいから
見えるのは、みどりいろだけ
わたしはみどりいろの声でたずねる
どうしてわたしを連れてきたの
(あなたのいえだから
その声はなつかしい匂いがした
わたしは悲しみと喜びが入りまじって
なつかしい夢をつぎつぎと見る
(わすれないで わすれないで
(あなたは森の子どもだった わすれないで



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豊穣の夏です。
7月に遅れて蒔いた西洋アサガオがどんどん成長していきます。

























温室栽培の紫のアルストロメリア。信州佐久地方の特産です。
ノリウツギライムライトはドライフラワーです。
空き瓶にリボンをして飾ると机の上が安らぎます。





4月、5月にたくさん咲いてくれた「はなかんざし」
ガラスの3連のフレームに貼ってあります。
ドライフラワーにしても芳醇な香りが残っています。







ドライフラワーの花束。
アルストロメリア・バイオレット、カーネーション・オレンジ、ローズ・ピンク2種類、ノリウツギ、ヤイトバナの実。





六月から八月まで咲き続けているチェリーセージ。
今はしろ花がさいています。
















六月が最盛期となったビオラ。
ブルー(青紫)の輝きと微笑み。









ショップで購入したピンクのカンパニュラ。
枯れた花を摘んで、3回目の花。
たくさん咲いてくれてありがとう。








六月から七月の黒真珠とレオナルド・ダ・ヴィンチ。







なんと八月も残暑のなかで咲いてくれた黒真珠です。
暑さで、花びらが焼けてしまったので、切花にしました。








レオナルド・ダ・ヴィンチ






ミニバラ・ピンク。











ダ・ヴィンチ。





六月の黄薔薇。
ミニバラですが、しっかりした花弁でたくさん咲いてくれました。
八月中旬からまた咲き始めています。






七月のレオナルド・ダ・ヴィンチ。
雪で何本もの枝が傷めつけられた薔薇の木でしたが、いつもどおりに咲いてくれました。
夏の暑さに弱いのですが、新芽から伸びた枝の先で、すでに咲き始めたものもあります。












八月初めから咲き始めたキキョウ。.
この花は、福祉施設のイベントで購入した小さな鉢植えの花でした。
こんなにりっぱな株になってくれてありがとう。
もう咲き始めて八年くらいになります。
ショップで購入した八重咲きのものは「絶えて」しまいました。


ツユクサのブルー。



              





薔薇、ツユクサ、ノリウツギ。
花瓶の下の薔薇は虫に齧られています。
芸術的な齧り方。




芸術的な花びらの齧り方。
薔薇にリーフが付いておもしろい形状になりました。





ノリウツギ、クロホオズキ。




左手のブルーはツユクサ。
右手はクロホオズキ。
Blueの輝きが小さな庭に有る事の幸福。







虫が齧った薔薇の葉っぱ。
虫に齧られた薔薇。







オミナエシ。

            












八月の満月はちょうど立秋のころでした。
なんとか撮影できました。












ようやく咲き始めた、ツユクサ。
地面を這わずに、薔薇と同じ高さに立ち上がって咲いています。
小さなかわいい、清清しい朝のブルー。












玄関に飛んできて、もう息絶えてしまったカミキリ虫。
久しぶりにきてくれました。






11月の「花と言葉」作品展のドライフラワーによる小箱も完成に向かいます。
これは朝摘みの花の小箱。
ツユクサ、ノリウツギ、クロホオズキ、センニチコウ。






ミント、タイム、白薔薇のドライフラワー。








ミント、タイム、ダ・ヴィンチの組み合わせ。






2014年7月23日水曜日

Rose fantasy 花と3人の詩人の詩

*作品は作者本人に著作権があります。無断転載を禁じます。
現在は、公開していませんが、昨年12月の「Rose fantasy」のときの 3人の詩人との「花と詩」のコラボレーションの記事が操作ミスで消えてしまいました。写真を再度アップすると同時に、制作した花に傷みが生じましたので、大規模な修復をしました。花壇の花の終わりに新しい花が咲くのと同じで、夏の賑やかな「花壇」になりました。


池田康(名古屋市)

蜜蜂 信濃路





きみは蜜蜂

花のありかを知る

飛んでいけ そこへ

いちにちを吸う一日は金

世界の意味はきみとともにある

蜜を抱き

秘密を抱き

高原の昼を貫き

春渺茫をうがつ一点

を一身として














































ひろせたいし(ふじみ野市)

薔薇静か







眼差しの先の鳥

時間を結うかんざしの

ようにさえずっている


茜色に空は落ちていき

このまま夜になるという


薔薇はいっさいの色をひき

人の眠りへ

彩りの層を積んでいく


(*2014年、六月の白薔薇です)







































京谷裕彰(大阪市)

反り返りある凹面鏡




泥の河に架かる屋根付き橋を渡りゆく黒い人の群れ

冬の朝鮮海峡を渡りゆく蝶番の大群


土筆の群落の地下浅くをうねる土龍の律動

にも似た窮屈さで まなじりを腐す


しずる夏の夜の 死にし神の面影にさきはわれ

欠けそめる咳の航跡に引き拓かれる 芋畑の憧れ



(二十三夜月の南中)






































2014年7月21日月曜日

ドライフラワーと翻訳詩のコラボ

*作品は作者本人に著作権があります。無断転載を禁じます。


小島きみ子の制作するドライフラワーアレンジメントと廣田恵介さんの翻訳詩とのコラボレーションです。
写真は、上がドライフラワーの額装。(素材:薔薇3種類。パンジー。シロツメクサ。)
下が廣田さんの訳詩の額装です。日本語の翻訳の下段が隠れていますが、写真ではなくテキストで読んでください。



































A full fed Rose on meals of Tint
A Dinner for a Bee
In process of the Noon become-
Each bright mortality
The Forfeit is of before
Submitting for our unknown sake
To be esteemed no more

Emily Dickinson

エミリー・ディキンソン 翻訳・廣田恵介(東京都)
潤蘭たる食事に薔薇は倦み果て
正午になるまでに
ミツバチの正餐
儚く輝く生命はみな
崇拝されたが、今は
美しい生き物の糧
ついには未知の目的に従って
尊ばれることもない

註:エミリー・エリザベス・ディキンソン(1830-1886)はアメリカの詩人。
生前は無名であったが、1700篇以上残した作品は世界中で高い評価を受けている。




















2014年7月19日土曜日

七月の花壇

2014年7月19日(土)の花壇です。雨上がりの草花の緑が美しいです。休日の朝の仕事は、咲き終わった花を摘むこと、それからあまり咲かせると木が傷むので、花を摘みます。摘花(てきか)した花はポプリの材料して用います。ドライフラワーにする薔薇も摘花に相当します。室内で乾燥させて、週末に外気にあてて完成させます。上から6枚目までは、クロホオズキです。