2019年12月28日土曜日

2018年のベストセレクションだった

20181228日の嬉しいポストでした。
『詩と思想』ベストセレクションに、詩集『僕らの「罪と/秘密」の金属でできた本』より、巻頭詩が掲載された嬉しい出来事でした。その節は、ありがとうございました。





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1 (僕らの、「罪と/秘密」)
*傷痍軍人療養所に入所していた叔父の遺書だった。
最後の孤高をまもるため、僕らの、叔父は、脳に水を溜めたまま絶食をして逝った。列島はもはや盲目の暗闇にすぎない。昼夜の区切りのない破廉恥な社会であり、市民全員が白痴とみなされ、日常的絶望は曲がりくねった時間に呑まれ、言語が滅んだのちの暗黒詩集は、移ろいゆく相のもと、仮装の森の、僕らの、「罪と/秘密」の木の下に展示されている金属でできた本、という遺書が宝石箱の中にあった。

*私の内部に存在するあなたとは誰か。
なぜ存在があって、無があるのではないのか? という問いの前に立たされる。もう一つ別の方向から、なぜ私の知っていることがあるのか? という問いを発してみようと思う。あなたがたを眼差しで殺すことが出来たら、道路は死体でいっぱいになるはずだから。

*僕の言葉は、もはや僕だけのものではありません。
今の僕は死後であり、あらゆる空間に空気のように入り込んでいく純粋な原子番号三八状態です。僕は、すべての人の言葉を持っていて、ロランバルトがテキストの快楽で述べたように、同一の位置に局在する二重の機能を合わせて成立するひとつの違反活動を想像してみてください。しばらく待っていてください。僕はもうじき今夜にもあなたの傍に局在します。

*あなたが指摘した僕のプラトン的微笑みと野獣の舌は。
シラノ・ド・ベルジュラックの『月世界旅行記』の必然性なるものはあるのか、という幼年時代の思い出の映画の横顔でした。あなたと僕の舌と襞は、僕らが愛した金属でできた本の、文字もページもない耳で聞く本でした。純粋と、瞬間的の永遠の熱狂へと、連鎖する夜の百合の舌でした。旧い記憶の束を紐解いて、僕らの、「罪と/秘密」を解き明かし、夜を語りあかし、語りつくせない永遠が、真珠色の沼地へと封印されるのです。

*複数の人称を持つあなたと僕の層、膜。
自ら受胎し生育する、僕の内に潜むあなたを、再びあなたの層へ。あなたと僕の(受精卵)という膜を突き抜けて。必然的な物語として、精神脳髄意識に存在する虚無と絶望の層。何度も繰り返す、私の内部に存在するあなたとは誰かの問いの前に立たされる。僕らが、今もなお死に続けていることへの、永遠の愛という喪の始まりは、僕らの、「罪と/秘密」

2019年12月26日木曜日

2014年12月26日の想い出




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2014年12月26日のFB.のポストより
「2014年『詩と思想』の書評を読んでくださった皆様に感謝を申し上げます。全力で取組みました。11日発行の12月合併号(年鑑号)で担当を終了します。たくさんの新刊詩集を読ませていただきました。お送りいただいた皆様に感謝します。ありがとうございました。喪中につき新年のご挨拶は失礼いたします。多忙な12月のご自愛を。」この年の7月に母が、「多発性脳梗塞」で亡くなった。何度も実家や、病院へ呼び出されて、苦しい1年間だった。まだ現役で勤務していた。この時の職場の同僚たちの親切には、感謝している。葬儀場の祭壇には盛り花と上司と同僚がお悔やみに来てくれた。最後の職場だった。それでも、予定通りに、フラワーアート展と、朗読会もやったのだった。今ではとてもできないと思う。

2014
年は、雑誌『詩と思想』の詩集時評を担当していました。2013年は投稿欄選者でした。入選者のことは大体覚えていたのですが、だんだん記憶が薄れていく年の瀬ですね。
twitter
のフォロワーさんで、その後に、詩と思想新鋭となられた方もいて実に喜ばしく嬉しいです。それぞれの方の文学への志と、日々の労働の上に、暮らしの上に、幸あれと祈ります



2015年12月26日の記事
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2015年の夏に取寄せた、2014年・高塚謙太郎詩集『ハポン絹莢』はおもしろかった。その後に、私家版詩集『memories』『花嫁』と続き、書き手である(わたし)と読み手である(わたし)が(わたしたち)となる豊かで充実した世界が始まった。『memories』の書評は、エウメニデス49号・〈『memories』と(わたしたち)〉は、99Pからです。お手にとってお読みください。エウメニデス49号も『memories』も「葉ね文庫」さんで取扱っています。




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2019年12月25日水曜日

12月25日の想い出 詩論集 思考のパサージュ

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3年前の投稿です。
2016
12月は、大阪の「葉ね文庫」さんで「エウメニデス表紙画展」を開催していました。表紙画展て、美術家の塚本よしつぐさんが企画したのですが、凄いことでしたね。大阪へ行けば良かったなあ、なんて聖夜に思います。2001年に発行した詩論集『思考のパサージュ』のことも、よくもまあ、ひとりで頑張ったなあなんて思います。
2001
年に発行した、小島きみ子『思考のパサージュ』(2001年・私家版)は、その年の日本詩人クラブ"詩界賞"の最終候補でした。タイトルにパサージュを入れたのは、2000年に発行されたヴィンフリートメニングハウス著翻訳 伊藤秀一出版社現代思潮新社, 『敷居学 記憶、神話、歴史、そしてパサージュ』のパサージュを使わせていただきました。



2016
1225日のFB.の記事。
エウメニデス表紙画展"へ行ってきました。のメッセージを嬉しく読んだXmasの朝でした。葉ね文庫さんには、エウメニデスバックナンバーと、小島きみ子が誕生する以前の21歳のときの『風』という詩集(15歳~20歳までの作品集)も飾ってあります。最初は展示するつもりはありませんでしたが、美術家のつかもとよしつぐさんが展示してくださいました。お読みくださった方がいて嬉しいです。それから、絶版で手許にも1冊も無い(なぜだろう、旧サイトに写真だけあります。)初めての詩論集『思考のパサージュ』(2001年・私家版)は、その年の日本詩人クラブ"詩界賞"の最終候補でした。タイトルにパサージュを入れたのは、2000年に発行されたベンヤミンの『敷居学 記憶、神話、歴史、そしてパサージュ』のパサージュを使わせていただきました。年末に懐かしく。

2019年12月24日火曜日

20191224 のリース制作

白いセンニチコウドライ花に、紫エノコログサを加えていきます。
野性的になります。


2019/12/24のリース制作
白いセンニチコウドライ花を中心に。













ブーケのように挿したリースと、従来の円形のリース。
紅いセンニチコウと、白と紅を混ぜた2つのリース。



紅いセンニチコウドライ花が主体のリース。



2019年12月23日月曜日

20191223 新春のリースの制作

昨日、十年振りにN商店街に出かけた。
イベントのできる店舗があると教えていただいので、下見に行ったのだった。
オープンしているのは、カフェと美容院とセールのブティックだけ。
天候が悪く曇りで、寒いうえに、人がひとりも歩いていない。
さびしいね。
けれども、目指す美容院の隣のイベント会場は空き店舗なのだけれども
読書ができる良い雰囲気。ストーブがついていました。
お客さまはいない。隣の美容院の店主が、こちらの店舗も管理している。



やわらかな灯りが人を招いていますね。



シンプルな空間。



カフェではないのですが、オーナーがお茶のサービスをしてくれるとか。
時間で借りるのですが、そのなかにお茶代も含まれるとかですね。





この商店街は、とても懐かしい場所で、少し歩いて昔きたことのあるカフェで、モンブランとカフェラテを注文。上に乗っていた栗がやわらかで美味しかった。スポンジの真ん中にも栗が入っていて、感激(笑)。店内は広いのだけれども、お客さんは3人だけでした。








リースの展示会ができたらいいな、と考えています。
新春のリースと押し花額10個くらいを展示したいという、気持ちで先ずは作品を製作中。










新春のリースの台。
すがすがしいリボンアレンジから始める。




アレンジができたらだんだんUPしていきます。
年末の大掃除で忙しいのですよ。












2019年12月21日土曜日

20191221.リースとスワッグをアレンジする

リースとスワッグをアレンジします。



「冬のリース」
1.ヤナギの台座のリース
  綿の花、白いセンニチコウ、ピンクローズ・ドライ花、ヒイラギ。






2. 白いheartの台座のリース

細い竹を編んだ白い♥の台座。
白いセンニチコウ、ヒイラギ、綿の花、胡桃のオーナメント。


3 木の実とドライ花のナチュラルリース
スワッグを加える。
壁に飾るドライ花のフラワーアレンジメント。



素材:ヤナギの台座、薔薇のドライ花、ユーカリ、
メタセコイアの木の実、シダーローズ、リボン。



綿の花のスワッグ

野茨、ノリウツギ、アオキ、綿の花、リボン。




リースとスワッグを組み合わせて、壁に掛ける。





壁に飾る、ドライ花としてのナチュラルリースとスワッグ。




パンジー4種類の押花額と、センニチコウ(約50本の)スワッグ。
額の中の詩文「花の光が夕闇の道を案内してくれる」


2019年12月19日木曜日

想い出の一枚


20171219日の想い出の一枚。
「小島きみ子と仲間たちの写真詩展」


この日は「写真詩朗読会」でした。言葉と写真の解説と詩の朗読をしました。市内の松田清子さんが朗読してくださいました。愛犬ゲンちゃんとの思い出はとても貴重でした。清子さんは、ゲンちゃんのことを思い出して、すこし泣いてしまったけれど、優しい気持ちが伝わって、とてもよかった。詩を書くことは、悲しいことも、辛いことも乗り越えて、愛したものの命を慈しむ力が継続していく。力が湧いてくる、そういう詩の方向を地道に歩んでいきたいです。


画像に含まれている可能性があるもの:2人、小島 きみ子さんを含む、座ってる(複数の人)、テーブル、リビング、室内

2019年12月15日日曜日

20161215~2019/12/15リース


20161215日の読書だった。Face Book を開けたら過去からこんな文章のメッセージがきていました、良い読書をしていましたね。

鮎川信夫ー”アメリカ覚書”より|詩が如何に精神を定着しようと試みても、言葉は一連の生のヴィジョンをひきつれてひとりで先へ進む。しかし、詩人が一句で躓けば、その詩全体が動揺を受ける。一語の置きかえは、その詩全体に影響を及ぼす。秩序ある再組織とか定着とかいっても容易な業ではない。それが単に芸術的価値にのみ繋がる問題ならばそれほど大したことではないが、詩人の全存在を左右するすべての価値の問題になってくるのである。ぐらつかない言葉によって存在を満たすこと、ーおそらく行為の現実から言葉の現実へうつる時に、詩の魔術が動くのである。もし我々が言葉の秩序を持たなかったならば、流動的な生の中心を見つめることは出来ないであろう。


さて、12月はクリスマスリースを制作しますよ。
リースを制作する。
その1.綿の花のリースに、ヒイラギの葉を加えました。
    台は、竹を編んだ♥形です。







2018年のリースに手を加えて(修理して)、今年のリースにします。




リースとスワッグを組み合わせると、動きのあるいい感じ。
どれと組んでも良い感じ。



クリスマスBox.
森の木の実:ドングリ、マツボックリ、シダーローズ、栃の実。
森の植物:ノリウツギ、ホオズキ、ホオズキスケルトン、ムギワラギク。
金色の布でできているローソクのオーナメントを入れるといい感じ。
クリスマスリボン。
木箱。





白いheartのリース台は、竹を編んだもの。
ヒイラギのリースを制作します。




ヒイラギの枝を♥形にしてイメージを作ります。





リース台に、ヒイラギを貼ってイメージを作ります。










こんな感じです。



余った枝葉で、壁掛けのオーナメントも作ります。
リボンをつけると可愛いですね。





きょうの、最後は、林檎グラッセが完成しました。
林檎ケーキの材料になります。
フジリンゴ小玉を6個。砂糖300㌘。柚子の皮。檸檬水。
2瓶できました。冷蔵庫に保存します。



新しくヤナギの枝を台にしたリースを制作。
ヒイラギと綿の花(2個)と薔薇のドライ花(2個)。
リボンを付けて完成です。
右下の綿の花は大きく開いているので、種子も採りだし易いので、
2個の種子を採りました。ポット苗にするのですが、種まきは1月です。
室温で芽出しをして、発芽したら植え直し。発芽するかな。





2019年12月10日火曜日

八重洋一郎『日毒』について



2017年詩誌「エウメニデス」書評より転載。



八重洋一郎詩集『日毒』について
2017年4月2日発行。コールサック社。
日毒 八重洋一郎 本 > 人文・思想・社会 > 文学 > 詩歌・俳諧 の画像

 石垣島の詩人・八重洋一郎の詩集が届いた。真っ赤な表紙に黒い文字で「日毒」と血書されていた詩集だった。扉も裏表紙も血の海の赤だった。この国の空しくそらぞらしい、政治経済を批評することは、暗澹たる闇の深淵へ自分自身が突き落とされるように、八重洋一郎の詩集「日毒」を批評することは、そらぞらしい正義の知ったかぶりの言葉を書き連ねるに過ぎないように思う。詩集所収の「日毒」と「手文庫」の二編の作品を引用する。石垣島の地中深くに封印されたことばを、じっとり喉に写しとり沈黙の声を受け取りたい。



 ある小さなグループでひそかにささやかれていた/言葉/たった一言で全てを表象する物凄い言葉/ひとはせっぱつまれば いや 己の意志を確実に/相手に伝えようと思えば/思いがけなく いやいや身体のずっとずっと奥から/そのものズバリである言葉を吐き出す/「日毒」/己の位置を正確に測りの対象の正体を底まで見破り一語で表す/これぞ シンボル//慶長の薩摩の侵入時にはさすがになかったが 明治の/琉球処分の前後からは確実にひそかにひそかに/ささやかれていた/言葉 私は/高祖父の書簡でそれを発見する そして/曾祖父の書簡でまたそれを発見する/大東亜戦争 太平洋戦争/三百万の日本人を死に追いやり/二千万人のアジア人をなぶり殺し それを/みな忘れるという/意志 意識的記憶喪失/そのおぞましさ えげつなさ そのどす黒い/狂気の恐怖 そして私は/確認する/まさしくこれこそ今の日本の闇黒をまるごと表象する一語/「日毒」



「日毒」という一語の凄まじさが何処から来るのかと、問うとそれは作品「手文庫」で明かにされる。祖母の父の「手文庫」から出てきた血書「日毒」であった。

 

 その時すでに遅かったのだ/祖母の父は毎日毎日ゴーモンを受けていた/にわか造りの穴(ミィー)のある家/この島では見たこともないガッシリ組まれた/格子の中に入れられ/毎朝引きずり出されては/何かを言えと/迫られていた そしてそれは/みせしめに かり集められた島人たちに無理矢理/公開されていた 荒ムシロの上で/ハカマはただれ血に渇き 着衣はズタズタ/その日のゴーモンが過ぎると わずかな水と/食が許され その/弁当を 当時七歳の祖母が持って通っていたのだ/祖母の家は石の門から/玄関まで長門(ながじょう)と呼ばれる細路が続いていたが/その奥はいつも暗く鎖され/世間とのあれこれはすべて七歳の童女がつとめた・・・/こんな話を 祖母は 全く/ものの分からない小さなわたしにぶつぶつぶつぶつつぶやき語った//祖母の父は長い厳しい拘禁の末 釈放されたが/静かな静かな白い狂人として世を了えたという/幾年もの後 廃屋となったその家を/取り壊した際/祖母の父の居室であった地中深くから ボロボロの/手文庫が見つかり その中には/紙魚に食われ湿気に汚れ 今にも崩れ落ちそうな/茶褐色の色紙が一枚「日毒」と血書されていたという


人を人とも思わぬものの所業は、すでに人を失ったものの仕業。知と愛を取り戻すために現代詩の詩法はあると思う。言霊を錬成してゆきたいと思う。








2019年12月9日月曜日

綿の花のリース

12月9日。
直売所で購入したときは青い蕾だった花が開いたので、リースを制作しました。
台は、竹を♥形に編んであります。白くペイントされていてとてもかわいいですね。
ショップで購入しました。





スワッグの蕾も開きました。









綿の花のリース。
リボンは深紅と金色。
台は竹を♥形に編んだ白。
シンプルで良い感じです。

2019年12月5日木曜日

2019年12月5日

ヒマラヤスギうえのほうにようやく球果cedar rose を僅かに発見。
これは、きのうの画像。よく見えませんね。



きょうは、5月から通院している総合病院歯科受診して、治療計画通りの
ぐらついている奥歯を抜歯。八時間経過するも、まだじわじわ出血する。
10年前に抜歯したときよりは、経過は良い。
今回は歯周病。前回は、かみ合わせ不全。歯ぎしりひどくて、顎関節炎が治らなかった。




そんな事を経て、送付されている詩集を三冊読了。
2016年12月5日のきょうの出来事。FB.より転載する。

2019年の写真詩展は、1月に開催しましたので今年のイベントはありません。会場が見つからないので、今後はブログで発表していきます。公募は、松本詩人会で毎年5月頃要項が届きます。わたしの写真展へ参加してくれていた詩人達へも、お誘いしています。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、リビング、室内



2016125日は、写真詩展を開催していました。取材を受けている地方紙の彼女と延々三時間くらい喋って、夕食の片付け中に皿が割れて右手親指が切れて、、緊急外来で四針縫ったのでした。忙しい12月。きょうはきょうで、抜歯という。でも元気にしていますよ






メタセコイアの木です。







上のほうにドイツトウヒがありと思う。









真ん中の木の上のほうに「ヤドリギ」があります。
元気ですね。枯れ木の上に、賑やかな部分があります。それです。