2025年2月6日木曜日

2019年詩誌評

二〇一九年詩誌評                     小島きみ子  詩誌「エウメニデス」の編集発行人宛に送付された二月から六月までに到着の詩誌を、セレクトしてて紹介と感想を述べていきます。 二月の詩誌  潮流詩派256号 巻頭詩は麻生直子さん。竹内てるよ1904年(明治37年)12月21日 - 2001年(平成13年)2月4日)のことを引いて北海道の詩を書かれている。「海のオルゴール」は、私が子どもの頃に亡母が購読していた「家の光」に連載されていた。井川博年さんがエッセイを連載されていて面白い。 光芒82号では、詩人で英文学者水崎野里子氏のエドガー・アラン・ポーの作品「アナベル・リー」に翻訳詩と解説があって実におもしろかった。 翻訳ということへの水崎さんの考えが述べられていて。今までとは、ちがう「アナベル・リー」になっているのかもしれない。ポーのアナベル・リー 引用した末尾部分。 For the moon never beams, without bringing me dreams Of the beautiful ANNABEL LEE; And the stars never rise, but I feel the bright eyes Of the beautiful ANNABEL LEE; And so, all the night-tide, I lie down by the side Of my darling -- my darling -- my life and my bride, In her sepulchre there by the sea, In her tomb by the sounding sea. 僕がアナベル・リーの夢を見ると お月さまは輝くの アナベル・リーの瞳を思えば お星さまはお空に上る 夜の浜辺で僕は眠るの 僕の恋人 すぐ脇に─僕の命さ 花嫁さ 海の畔のあの墓場─ 彼女のお墓は あの潮騒のあの海辺 「ACT」は、月刊誌で2014年よりご恵投いただいていますが、未だにこの月刊誌のことがよく分かっていません。内容は、演劇のことばかりではなく、社会批評、文学、映画、音楽、詩、と多岐にわたり、それぞれの分野の専門家の短文がじつに見事に核心を突いているのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。