小島きみ子詩集『僕らの、「罪と/秘密」の金属でできた本』(私家版)を2018年1月31日に発行しました。序詩+15篇。表紙画・扉絵:小笠原鳥類。作品解説:京谷裕彰。
拙詩集『僕らの、「罪と秘密」の金属でできた本』は、2015年に詩誌「エウメニデス」が論考の連載特集した「シュルレアリスム論」を手紙の形式で表現した序詩と、タイトル詩ほかの詩群で構成されています。2の「浦町神話」における、浦町は我が町、街の中心地でありながら、2017年は11人もの区民が亡くなりました。
さて。芸術創造の場所には、無意識で感じ取ったことが大きく作用していますが、それを意識化するとき、沈黙の言葉は発語され声として聞き取ることができて、文字になり、音楽になり、映像になり、絵画になることができます。現実の見える場所では無い、深い無意識のなかに潜む小さな人が顕されるとき、創作された言葉は詩になっていると思います。
いろいろな感じ方があっていいのですが、感じ方が、詩の文体を通して、言葉の呼吸で伝わるといいな、と思っています。言葉の呼吸とは「霊性」のことです。私の創作の現場では、まず、「霊性」を捕まえることから始まります。あとは、この散文と行分けの15篇を楽しんでください。「僕ら、」は、読者であるあなたと、わたしの内心の小さな人が、想像の世界で出会う唯一の言葉の芸術の空間の世界での言語の悦楽の場所です。さまざまな場所に居る、共通の小さな人を共有できたら、幸福です。詩の世界を自由に出入りする、そのことが創作の喜びであり、詩の楽しみであると思います。
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