2020年1月28日火曜日

きみの目からぼくの目に太陽の葉が落ちる


小島きみ子詩集『僕らの、「罪と/秘密」の金属でできた本』より。
12(白鳥)
白鳥
ひとりで来て
ひとりで 帰って行くのね



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トリスタン・ツァラ|きみの目からぼくの目に太陽の葉が落ちる

 夢の敷居のうえにそれぞれの葉のしたにひとりの縊死者がいる
 きみの夢からぼくの夢へ言葉はみじかく
 きみの春のひだに沿って木は樹脂の涙をながし
 葉のてのひらのなかにぼくうはきみの生の線をよみとる




画像




cedar roseの壁掛け」。
木の実は、
温度が上がると開いていき、
薔薇の花のようになります。
寒冷地のcedar roseは、
強い風の日や、
雪の日に落下するので、
閉じているものが多く、
樹脂で固まっているものもあります。

〈きみの目からぼくの目に太陽の葉が落ちる〉ように、
〈夢の敷居のうえにそれぞれの葉のしたにひとりの縊死者がいる 〉ように、
〈きみの夢からぼくの夢へ言葉はみじかく)そのように、
〈きみの春のひだに沿って木は樹脂の涙をながし 
葉のてのひらのなかにぼくうはきみの生の線をよみとる〉のです。

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