2019年9月14日土曜日

薔薇と詩|夢の中の夢のように


夢の中の夢のように          小島きみ子

六月の薔薇、
咲きこぼれて。

夢の中の夢のように、
あなたは来た。

この明るさは、ただ一つの、
まっすぐな、心。

ただ一つの、愛とでもいうように、
やさしさと、うつくしさで、ここに有る。

有る、というそれだけで、
あらゆる論理を乗り越えている。

超自然なもの。それが、愛というものの、
存在の有り様なのだろう。

人ではないのに?人ではないから、
あらゆる論理を乗り越えて、

有ることができるのでしょう。
六月の薔薇。夢の中の夢のように。

ただひとすじの、明るい心で、
あなたは、ここへ来た。











六月の薔薇、
咲きこぼれて。






夢の中の夢のように、
あなたは来た。







この明るさはただ一つの、
まっすぐな、心。









ただ一つの愛とでもいうように、
やさしさと、うつくしさで、ここに有る。






有る、というそれだけで、
あらゆる論理を乗り越えている。





超自然なもの。
それが、愛というものの、






存在の有り様なのだろう。
人ではないのに? 人ではないから、







あらゆる論理を乗り越えて、
有ることができるのでしょう。








六月の薔薇、夢の中の夢のように。
ただひとすじの、













明るい心で、
あなたは、ここへ来た。









美しいというものへの戦慄。
畏れと慄き。
愛と感動や、悲しみや慈しみ。
それらの感情の前に、戦慄がある。
畏れと慄きが有って、はじめて言葉が始まる。
まぶしくて何も見えない。
言葉は光の前に押し出された言葉は眩しくて
見えないのだ。
だから、
目を閉じる。
其処にある。
慄き。
美しい。


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