2020年1月15日水曜日

画像に含まれている可能性があるもの:植物、木、空、屋外、自然







みかんせいな、リュクス     勅使河原冬美


女は8人の女によるシャンソンそのものである
ギャルソンが各テーブルに提供する豊穣の化身と
この聖なる夜の空気を口唇によって
呪術の更新は
瞬く間に

画像に含まれている可能性があるもの:花、植物




201719日のfacebookの投稿。
1
.読んでみて、考えに変わりはないです。悔しさを、一度味わったら、次の作品集で「力をつけている姿」を見せることです。「本」は、一人では制作できません。自費出版は、資金は自分で調達するにしても、装幀、編集、発行、印刷と、多数の人がそれぞれにプロのプライドを賭けて、「本」は完成します。良い物を完成させていきたいですね。頑張りましょう。
いただいた年賀状を読み返していて、こころが痛むものがあった。昨年、5月頃に詩画集を発行した県内の女性からで、植物の名前についての、誤植のお詫びの年賀状だった。年賀状の前にも訂正があって、修正テープが送付された。都内の某印刷所から発行したのだけれど、やはり、校正のときは、図鑑でなくても、植物の名前をwebなどで検索して調べると良かったのに、と思った。花や植物に知識のある人に、見てもらってから、印刷に回すとかすれば、良かったのにと、気の毒に思ったのでした。それと、自戒をこめて言うと、英語名と和名があるので、どちらを採用するか(したか)を、後書きなどで述べたほうが良い。読者は単純に、自分の知っている植物が違う名前で書かれていると、正しいのは自分で、書いている人が間違っていると思い込んで、異議を書いてくる。本人は絵手紙で制作した、思い出の画と詩を纏めたいと思って詩画集を発行して、進呈したのだと思う。けれども、「一冊の本」を制作するときは、できる限り誤りが無いように、校正のときに発見できると良いな、と思う。



2
.「ACT 仙台演劇研究会通信」Vol.413 201612月号。
綴じられていない両面印刷の10Pの通信。2014年のどこかの月から送られてくるようになった。発行者の丹野文夫さんという詩人を私は知らない。そして仙台演劇研究会も知らない。十二月号は、巻頭詩が良い。いままで、読んできたなかで、今号の巻頭詩が、私の好みとして、印象に残るものだった。田中眞人さんの「あなたの声をさがし」から全行。
〈あなたの声をさがし。/モクマオウの枝ぶりが深い海の底でゆれている。/夢は。/血を流し。/南の島を沈めた。Patience.パシャーンス。/苦しげに狂おしげに流れて巻くブルーの襞にうすずむ。/血をみながら海の懸崖を降りていく。/日々のノイズに被曝した眠りの耳穴を焦がしてくるので。/南の島へ逃れようとしたのだが。/眠りの海溝重たく。/マリンスノ―の紅い血がモクマオウの枝ぶりに降りつのって。/あなたの声が。/深い海の底からくちなわのように動きはじめた。/海の底は盛りあがって。/おおぅぅぅるぅう。青の魂が。/あなたの声が。噴き出してきて。〉

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。